床倍率自動配置:(11110027)

床倍率自動配置を実行すると、耐力壁線を配置し床倍率のチェック(必要床倍率≦平均存在床倍率の判定)を行います。

耐力壁線の色、ハッチングの色によって簡易的な合否を表示します。

image1036_24.png(床倍率チェック)→image1036_24.png(床倍率自動配置)とクリック、もしくは「配置(D)」→「床倍率チェック」→「床倍率自動配置(A)」を選択します。

耐力壁の配置状況を踏まえて耐力壁線を配置および同時に耐力壁線で挟まれた範囲(床区画)ごとに平均存在床倍率と必要床倍率を算定し「必要床倍率≦平均存在床倍率の適否」によってOK、NGの判定を行います。

床倍率自動配置は耐力壁配置後に

image1032_24.png(耐力壁)で耐力壁を配置した後に、床倍率自動配置を実行してください。

 配置済耐力壁削除の確認

既に耐力壁線が配置してある状態で床倍率自動配置を実行すると、「耐力壁線が存在します。これらを削除して配置し直しますか?」とメッセージが表示されます。
「はい(Y)」を選択すると、既に配置してある耐力壁線を削除して自動配置します。
「いいえ(N)」を選択すると、自動配置を中止します。

上階の仕様を判定

image1035_24.png(床倍率チェック)で image1036_24.png(床倍率自動配置)を行うと、「準備入力」⇒「詳細設定」⇒「床材質」タブで設定した「床構面」「屋根構面」「火打構面」が配置されます。当階ではなく上階の仕様を判定するため、総 2 階の 1 階には床構面が配置され、2 階には屋根構面が配置されます。

下図表示について

床倍率チェックのモードで、当階の屋根、上階の吹き抜け、及び階段領域を下図表示します。

床倍率のハッチング色

床倍率のハッチング色には、以下の種類があります。耐力壁線によって挟まれた床区画ごとに、目標等級による基準を満たしている場合は水色のハッチングが表示され、満たさない場合は青色のハッチングが表示されます。

 
種類 ハッチング色
X 方向・Y 方向ともに目標等級の必要床倍率を満たしている状態
床倍率が不足し、目標等級の必要床倍率を満たしていない状態
X 方向の床倍率が不足し、目標等級の必要床倍率を満たしていない状態
Y 方向の床倍率が不足し、目標等級の必要床倍率を満たしていない状態
耐力壁線に囲まれた床区画の一部で、外部のため床倍率が「0」の水平構面として計算される範囲
任意倍率床入力で水平構面を手動配置し、X 方向・Y 方向ともに目標等級を満たしている状態
* 任意倍率床入力をしても目標等級の必要床倍率を満たしていない場合、(b)の上に赤いハッチングが施された表現になります。
壁線の種類(内容)・線色


耐力壁線の条件:その通りの存在壁量  ≧ その通りの奥行長さ×0.6 かつ 4m

床倍率簡易判定

その床区画の基準を満たしている場合は緑色、満たしてない場合は赤色で表示されます。

表の上段から以下のように表示しています。

・存:平均存在床倍率
・地:(目標等級に応じた)耐震必要床倍率
・地:耐風必要床倍率

「設定」の「準備入力」で火打構面存在床倍率計算における基準が「小区画単位」にしている場合、床倍率簡易判定は表示されません。