任意倍率床入力:(11110049)

床倍率の不足している床に対して、火打水平構面を配置するなど、仕様を任意に設定した任意倍率床を入力し、シミュレーションすることができます。

  1. image1035_24.png(床倍率チェック)→image1040_24.png(任意倍率床入力)とクリック、
    *「配置(D)」→「床倍率チェック」→「任意倍率床入力(F)」を選択してもかまいません。
  2. 任意倍率床を配置する水平構面の範囲をimage153_24.png(矩形配置)もしくはimage154_24.png(連続配置)で指定
    *範囲指定後、ダイアログが表示されます。
  3. 任意倍率床の仕様を変更し、シミュレーションする
  4. 内容を確認して、「OK」ボタンを押して終了する
床倍率の不足している床

床倍率が不足している範囲は、(青)、(横もしくは縦が青)でハッチングされています。「床倍率の不足している床」とは、水平構面としての剛性が十分でない床を指します。これは、建物が地震や風などの水平力を受けたときに、その力を耐力壁に適切に伝えるために必要な強度(剛性)が不足している状態を意味します。

一般的な対策
  1. 火打ち梁の設置
    床面の剛性を高めるために、角部や構造の弱い部分に火打ち梁を設けます。
  2. 構造用合板の使用
    床や屋根面に構造用合板を取り付けて、面全体の剛性を高めます。
  3. 任意倍率床の設定
    特殊な補強や仕様を施し、床の剛性を独自に設定して評価します。
任意倍率構面

任意倍率床を配置する水平構面の範囲を指定すると「任意倍率構面」ダイアログが表示されます。

指定した範囲に対してシミュレーションを行います。

指定した任意倍率床領域が複数の床にまたがっている場合、シミュレーション結果は表示されません。

壁量チェックの床倍率チェックで判定がNGになる(平均存在床倍率を大きくする対処方法)(PDF)