任意倍率床入力:(11110049)
床倍率の不足している床に対して、火打水平構面を配置するなど、仕様を任意に設定した任意倍率床を入力し、シミュレーションすることができます。
- (床倍率チェック)→(任意倍率床入力)とクリック、
*「配置(D)」→「床倍率チェック」→「任意倍率床入力(F)」を選択してもかまいません。 - 任意倍率床を配置する水平構面の範囲を(矩形配置)もしくは(連続配置)で指定
*範囲指定後、ダイアログが表示されます。 - 任意倍率床の仕様を変更し、シミュレーションする
- 内容を確認して、「OK」ボタンを押して終了する
床倍率の不足している床
床倍率が不足している範囲は、(青)、、(横もしくは縦が青)でハッチングされています。「床倍率の不足している床」とは、水平構面としての剛性が十分でない床を指します。これは、建物が地震や風などの水平力を受けたときに、その力を耐力壁に適切に伝えるために必要な強度(剛性)が不足している状態を意味します。
一般的な対策
- 火打ち梁の設置
床面の剛性を高めるために、角部や構造の弱い部分に火打ち梁を設けます。 - 構造用合板の使用
床や屋根面に構造用合板を取り付けて、面全体の剛性を高めます。 - 任意倍率床の設定
特殊な補強や仕様を施し、床の剛性を独自に設定して評価します。
任意倍率構面
任意倍率床を配置する水平構面の範囲を指定すると「任意倍率構面」ダイアログが表示されます。
指定した範囲に対してシミュレーションを行います。
指定した任意倍率床領域が複数の床にまたがっている場合、シミュレーション結果は表示されません。