V-Rayレンダリング

V-Ray(ブイレイ)は、窓から射し込む光や照明を自然で柔らかに描写するレンダリング方式です。
レンダリングモードの(V-Ray)をクリック、またはメニューバーの「レンダリング」から「V-Ray」を選択するとV-Rayレンダリング設定ダイアログが表示されます。

 
  1. 各設定を確認および変更
  2. 「レンダリング(Rendering)」をクリック
    *V-Rayレンダリングの画面が表示されます。
V-Rayレンダリングは、オプションの機能です
V-Rayレンダリング設定

 

サイズ

E-mail:レンダリングサイズ(1280×720)
表示窓:3Dパース画面のメニュー>設定>表示窓サイズの値
A4:レンダリングサイズ(1766×1252)
A3:レンダリングサイズ(1920×1361)
方法(外観) 「標準」「影くっきり」「影くっきり・色強め」「Ver3相当」から選択
方法(内観) 「標準」「陽光くっきり」「陽光なし」「Ver3相当」から選択
方法(設定)


・アンビエントオクルージョン(隅影):「なし」「薄い」「普通」「濃い」のいずれかを選択
・パノラマ背景:利用する場合にチェックを入れリストから選択、または「参照」からファイルを選択する(外観と内観で設定できる内容は共通ですが、別々に設定内容を記憶します)

速度優先 チェックを入れるとV-Rayレンダリング処理の一部を簡略化し、完了までの時間を短縮できます。
速度優先でレンダリングをしても、大きく品質が劣ることはありませんが、背景と鏡面反射がぼやける傾向があります。
保存設定 保存先フォルダを「参照」から選択
ファイル名を入力、画像形式は「png」「jpg」から選択
アンビエントオクルージョン(隅影):Ambient Occlusion/AO

シーン内の環境光が遮蔽された状態を考慮して計算するレンダリング手法のこと。

レンダリング
 

 

  • レンダリング中は、進捗状況を示すプログレスバーが表示されます。
  • 残り予測時間と経過時間が表示されます。
  • 「補正」で、(外部の画像編集ソフトを使わず)画像を編集することができます。
補正

レンダリング中、またはレンダリング後、「補正」ボタンをクリックすると以下の画面が開き、各項目の設定ができます。

あらかじめ設定のパターン(プリセットパターン)をいくつか搭載しており、リストから選択することで簡単に補正を設定できます。

シーンによって、補正の各項目を個別に調整するとより綺麗なレンダリング結果を得ることができます。

 

■プリセット例

項目 外観_初期値 内観_初期値
露出 初期値:10(-100~100) 初期値:30(-100~100)
コントラスト 初期値:15(-100~100) 初期値:15(-100~100)
明るさ 初期値:0(-100~100) 初期値:0(-100~100)
色温度(単位:ケルビン) 初期値:7000(3000~10000) 初期値:7500(3000~10000)
彩度 初期値:-5(-100~100) 初期値:5(-100~100)
ハイライト 初期値:70(0~100) 初期値:30(0~100)
ブルーミング 初期値:30(0~100) 初期値:30(0~100)
シャープ 初期値:50(0~100) 初期値:50(0~100)
 初期化ボタン

「初期化」ボタンをクリックすると、プリセット「外観_初期値」が選択されます。

設定パターンのユーザー登録(追加、変更、削除)

補正の設定パターンをユーザー定義プリセットとして登録し、次回以降リストから選択して再現させることができます。

  • 追加:その時点の設定パターンに、プリセットの名前を付けて追加登録します
  • 変更:既存のユーザー定義プリセットを選択し、設定パターンを調整した内容に上書き登録します(既存のプリセットパターンは変更不可)
  • 削除:選択しているユーザー定義プリセットを削除します(既存のプリセットパターンは削除不可)
 その他
可変高樹木・人物が表示されない場合、リアルシェーディング低→高に変更

3Dパースで、画面表示を「リアルシェーディング低」に設定すると、3Dパース上に可変高樹木や人物は表示されません。V-Rayレンダリングにも表示されません。「リアルシェーディング高」または「リアルシェーディング(高+SSAO)」に変更すると表示させることができます。

V-Rayレンダリングは、CPUのスペックによってレンダリングの所要時間が大きく変わります。
V-Rayレンダリング時のシェーダー制約情報

V-Rayレンダリング時に、連動しないシェーダー情報があります。

3Dパース上のシェーダー 詳細 V-Rayへの連携有無
単色
  イメージ
※”lwi”から始まる色名を除きます。”lw_”から始まる色名をご利用ください。
  イメージ+RGB ×
  大理石模様1 ×
  金属模様 ×
  チェッカー模様1 ×
  大理石模様2 ×
  木目模様 ×
  雲模様 ×
  水玉模様1 ×
  レンガ模様1 ×
  チェッカー模様2 ×
  斜め縞模様 ×
  格子模様 ×
  レンガ模様2 ×
  縦縞模様 ×
  横縞模様 ×
透明 単色 ×
  侵食 ×
  格子 ×
  イメージ ×
  イメージ(マスク) ×
バンプマッピング 鋳物 ×
  突起の粗さ1 ×
  イメージ
  こぶ・つぶ ×
  突起の粗さ2 ×
  踏み板 ×
反射 金属1
  金属2
  プラスチック
  合金・メッキ
  金属3
  ガラス2
  包囲
  ガラス1
 
  半透明
  半透明プラスチック
テクスチャマッピング 任意平面
  円柱状 ×
  球状 ×
  X軸上 ×
  Y軸上 ×
  Z軸上 ×
  自動選択

※ △:個別に設定したものは、連携しません。ベースマテリアルとしては連携します。

 V-Ray Instagramでは、V-Rayでレンダリングした画像をご覧いただくことができます。
https://www.instagram.com/cpu_vray_as/