Step3 外皮面積

建物の入力(プラン図、屋根伏図、高さ設定)の情報をもとに、各部位ごとに外皮面積を算出します。

step3

プラン情報取込

物件概要やプラン図などですでに入力済みの項目を自動で読み込みます。
プラン図などを変更した際は、「プラン情報取込」をクリックすることで、情報が更新します。

面積設定
外皮名 外皮名を入力します。入力済みのプラン情報から自動入力されます。
分類No

外皮分類番号を入力します。

  1. 有効床面積
  2. 北側開口部
  3. 東側開口部
  4. 南側開口部
  5. 西側開口部
  6. 水平開口部
  7. 玄関ドア
  8. 外壁-外気と接する
  9. 外壁-土中に接する
  10. 屋根・軒天-外気に接する
  11. 地盤に面する床、地下室の天井

12~14)ユーザーが定義できるグループ

分類項目 外皮名と分類Noから自動入力されます。
数量 外皮面の数量を入力します。入力済みのプラン情報から自動入力されます。
a、b(計算式) 外皮面が長方形の場合、縦横の値を入力します。入力済みのプラン情報から自動入力されます。
加算値(計算式) 外皮面積に加算する値を入力します。入力済みのプラン情報から自動入力されます。
外皮面が長方形・正方形以外の場合、a、bを「0」として外皮面積を直接入力します。
減算値(計算式) 外皮面積を減算する場合に値を入力します。
面積(計算式) 外皮面積を表示します。計算式(a×b+加算値-減算値)を自動計算しています。
外皮断面構成 外皮断面構成を選択します。Step2 外皮断面構成で入力した外皮断面構成がプルダウンメニューで表示されます。入力済みのプラン情報から自動入力されます。
U値 断熱種類をもとに、熱貫流率を表示します。入力済みのプラン情報から自動入力されます。
但し、最上行の「玄関ドア」は、黄色セルをダブルクリックし、直接入力してください。
北からの方位角

北からの方位角を入力します。入力済みのプラン情報から自動入力されます。
「外皮(熱吸収・熱放射・影の影響)変更…」をクリックし、一括変更が可能です。

  • 北=0°
  • 北東=45°
  • 東=90°
  • 南東=135°
  • 南=180°
  • 南西=225°
  • 西=270°
  • 北西=315°
水平面からの傾斜角

外皮面に対して垂直な線と天頂との角度を入力します。入力済みのプラン情報から自動入力されます。
「外皮(熱吸収・熱放射・影の影響)変更…」をクリックし、一括変更が可能です。

  • GLに対して水平な屋根=0°
  • GLに対して垂直な壁=90°
日射遮蔽係数

外皮面の影の影響を係数で示し、日射が全く遮蔽されていない場合を1として入力します。初期値は1が入力されます。屋根の表面は1になります。「外皮(熱吸収・熱放射・影の影響)変更…」をクリックし、一括変更が可能です。

  • 田舎、郊外にある建物(隣接する建物に囲まれない) 1.0
  • 市街地にある建物 0.4
  • 大きな屋根が張り出しがある建物 0.4
  • 日射が全く当たらない建物 0

断熱性の高い建物の場合、外皮面に対する日射の影響はそれほど大きくないため、この低減係数を詳細に計算する必要はありません。正確な計算が必要な場合は、PHPPPHPPでエキスパートモードにて出力後、WindowsシートおよびShadingシートで行ってください。

外皮吸収係数

外皮面の熱吸収の影響を反映した値を入力します。初期値は遮蔽塗料の0.1が入力されます。
「外皮(熱吸収・熱放射・影の影響)変更…」をクリックし、一括変更が可能です。
0(反射コーティング/鏡)~1(真っ黒な外皮面)の範囲で指定します。

通常値
  • 屋根瓦 0.8
  • 白いしっくい壁 0.4

太陽光に含まれる不可視光線を反射できる特別な塗料の場合は、外皮面の外観を変えずに熱吸収係数を下げることができます。白い塗料の場合は、熱吸収係数を0.1まで下げることができます。

熱吸収係数の代わりに反射係数を適用

熱吸収係数の代わりに、製品ごとに測定された特性値として反射係数の情報が提供されている場合があります。
PHPPでは、反射係数をもとに熱吸収係数を算出し使用できます。
計算式 (熱吸収係数)=1-(反射係数)

外皮放射係数

夜間放射または寒い日の上空に対する外皮面からの熱放射の影響を反射した値を入力します。初期値は光沢ありの放射係数0.15が入力されます。最も一般的に使用されている建材の熱放射係数は0.9です。コーティングされていない金属の値は、風雨にさらされている場合には0.15です。「外皮(熱吸収・熱放射・影の影響)変更…」をクリックし、一括変更が可能です。

赤外線の放射周波数帯域の輝度とは異なります。

外皮(熱吸収・熱放射・影の影響)変更

「外皮(熱吸収・熱放射・影の影響)変更…」をクリックすると「外皮の熱吸収・熱放射」画面が表示されます。外皮の熱吸収率・熱放射率・影の影響を、外壁、勾配屋根、陸屋根、屋上バルコニー、オーバーハング床のそれぞれについて値を設定し、一括変更することができます。
それぞれの項目について、を付け、値には数値を入力し「OK」ボタンをクリックします。

外皮の熱吸収・熱放射

外皮吸収係数(熱吸収率)

次のいずれかを選択します。

  • 遮熱塗料・・・遮熱塗料付き。熱吸収率は0.1に設定されます。
  • 値・・・遮熱塗料なし。熱吸収率の値を直接入力します。少数第二位まで設定できます。
  • 色・・・遮熱塗料なし。指定した色から熱吸収率を自動で入力します。
外皮放射係数(熱放射率)

次のいずれかを選択します。

  • 光沢・・・光沢がある素材。熱放射率は0.15に設定されます。
  • マット・・・マットな素材。熱放射率は0.9に設定されます。
  • 値・・・その他素材。熱放射率の値を直接入力します。少数第二位まで設定できます。
日射遮蔽係数(影の影響)

次のいずれかを選択します。屋根系は「影なし」とみなします。

  • 影なし・・・影なし。影の影響の係数は1.0に設定されます。
  • 影少ない・・・田舎や校外。影の影響の係数は0.7に設定されます。
  • 影多い・・・市街地や大きな屋根がはり出す。影の影響の係数は0.4に設定されます。
  • 値・・・その他。影の影響の係数を直接入力します。少数第二位まで設定できます。