Step9 一次エネルギー消費

一次エネルギー消費量に関する設備の設定を行います。

特に新規で設定する場合は「Step1 基本設定」画面から順番に設定することを想定しており、この画面が最後の画面になります。設定後は「保存」ボタンをクリックし仕様を保存します。

Step9一次エネルギー消費

暖房設備

全館24時間暖房の想定でメインで使用する暖房設備の情報を入力します。COP値や燃焼効率については、商品カタログ等で確認してください。

熱源

暖房の熱源をプルダウンメニューからいずれかを選択します。

  • ヒートポンプ(例:ルームエアコンなど)
  • ボイラー(例:ガス、灯油、薪など)
  • 電気(例:電熱式床暖房や蓄熱暖房など)
放熱方式

暖房の放熱方式をプルダウンメニューからいずれかを選択します。
熱源を「ヒートポンプ」または「ボイラー」のいずれかを選択した場合に設定が必要です。

  • エアコン式
  • 温水によるパネルヒーティング
  • 温水による床暖房
ヒートポンプ性能値

熱源を「ヒートポンプ」を選択した場合に入力が必要です。
「暖房能力」と「消費電力」または、暖房の成績係数であるCOP値を入力します。
PHPPの計算結果の暖房の実効COPの計算に影響します。
「COP直接入力」にチェックONを付けると、COP値を直接入力できます。

温水が通る配管情報

放熱方式を「温水によるパネルヒーティング」または「温水による床暖房」のいずれかを選択した場合に設定が必要です。

暖房部位までの配管長さ 室内、室外それぞれについて、暖房部位までの配管の長さを入力します。
配管外径 室内、室外それぞれについて、温水が通る配管外径を入力します。
配管の断熱厚み 室内、室外それぞれについて、温水が通る配管の断熱材の厚みを入力します。
アルミコーティング 室内、室外それぞれについて、温水が通る配管のアルミコーティングの有無を設定します。
断熱材の熱伝導率 室内、室外それぞれについて、温水が通る配管の断熱材の熱伝導率を入力します。
断熱材の品質 室内、室外それぞれについて、温水が通る配管の断熱材の品質を「なし」「標準」「優良」から選択します。
配管周囲の温度 室外の配管の周囲の温度を入力します。
温水温度制御 室内の配管の温水温度制御の有無を設定します。
ボイラータイプ、燃料

熱源で「ボイラー」を選択した場合、暖房用のボイラータイプをプルダウンメニューからいずれかを選択します。
あわせて「燃料」もプルダウンメニューからいずれかを選択します。

ボイラータイプ 燃料
改良型/潜熱回収型ガスボイラー
潜熱回収型ガスボイラー
低温ボイラー(ガス)
  • 天然ガス(都市ガス)
  • LPG(プロパンガス)
  • バイオガス(PER係数:1.10,PE係数:1.10)
  • バイオガス(PER係数:1.75,PE係数:0)
改良型/潜熱回収型灯油ボイラー
潜熱回収型灯油ボイラー
低温ボイラー(灯油)
  • 灯油
  • LPG(プロパンガス)
  • パイオリシスオイル or バイオオイル
  • バイオメタノール
薪(直接/間接的な放熱)
  • ウッドチップ)
  • ポプラウッドチップ
  • 石炭
  • 褐炭
木質ペレット(直接/間接的な放熱)
木質ペレット(間接的な放熱のみ)
  • ペレット
冷房設備

該当する冷房設備にチェックONを付け、必要な項目を設定します。

ルームエアコン(室内循環式)

ルームエアコンを利用する場合に設定が必要です。

オン/オフモード コンプレッサーは全負荷運転を行い、ある限界温度に達すると停止し、温度が上がると運転を再開します。このモードの有無を設定します。
インバータ制御の場合は、「なし」を選択してください。

日本国内のルームエアコンのほとんどはインバータエアコン の為、オン/オフモード「なし」の設定になります。

最大冷房能力 全実効冷却能力(除去される顕熱と潜熱の合計)を入力します。
冷却コイルの平均表面温度が0℃を下回らない場合にのみ利用します。
可変風量 VAV(Variant Refrigerant Flow=流量可変)システムの有無を設定します。
VAVシステムとは、冷房負荷に応じて冷媒の流量が変化し、室温を維持することができるシステムです。
ルームエアコン性能値 「冷房能力」と「消費電力」または、ルームエアコンの成績係数であるCOP値を入力します。
「COP直接入力」にチェックONを付けると、COP値を直接入力できます。
冷房能力は、最大冷房能力とは異なります。

ルームエアコンのメーカーカタログのAPF値

除湿機能

ルームエアコンの除湿のみではなく、除湿専用機器を導入している場合に設定が必要です。

室内に排熱を放出 除湿によって室内に排熱が生じます。排熱を室内に行う場合は「する」を選択します。
除湿機能性能値 「冷房能力」と「消費電力」または、除湿機能の機器効率であるCOP値を入力します。
「COP直接入力」にチェックONを付けると、COP値を直接入力できます。

目安
  • 専用除湿器:0.8
  • エアコンの除湿:2.0
給気経路による冷房

給気経路を冷房する場合に設定が必要です。

オン/オフモード コンプレッサーは全負荷運転を行い、ある限界温度に達すると停止し、温度が上がると運転を再開します。このモードの有無を設定します。
インバータ制御の場合は、「なし」を選択してください。
最大冷房能力 全実効冷却能力(除去される顕熱と潜熱の合計)を入力します。
冷却コイルの平均表面温度が0℃を下回らない場合にのみ利用します。
給気経路による冷房性能値 「冷房能力」と「消費電力」または、給気冷房の成績係数であるCOP値を入力します。
「COP直接入力」にチェックONを付けると、COP値を直接入力できます。

給気方式のルームエアコン(加湿・暖房時)または、換気と空調がセットで出来る業務用エアコンなどを採用する場合に設定するケースもあります。パッシブハウス認定を取得する場合は、エネルギーコンサルタントにこちらの設定に該当するかを確認し設定ください。

下イメージ図のように、第一種換気設備の熱交換機(SA)側から「熱交換ユニット」を入れ冷房除湿する場合に設定します。

第一種換気設備の給気経路における冷房イメージ図
輻射冷房

空調装置が存在しないか、または上記の装置の冷房能力が不十分な場合は、輻射式冷房(例えば熱的な活性化されたコンクリート天井)を使用します。空冷機器で処理されない熱負荷が、余分な結露を生じることなく、輻射式冷房で処理されます。輻射式冷房では追加の除湿が行われないと仮定されます。

輻射冷房性能値 「冷房能力」と「消費電力」または、輻射冷房の機器効率であるCOP値を入力します。
「COP直接入力」にチェックONを付けると、COP値を直接入力できます。
給湯設備

メインで使用する給湯設備の種類をプルダウンメニューより選択します。

熱源

給湯の熱源をプルダウンメニューからいずれかを選択します。

  • ヒートポンプ(例:エコキュートなど)
  • ボイラー(例:ガス、灯油、薪など)
  • 電気(例:電気温水器や電気ヒーターなど)
ヒートポンプ(例:エコキュートなど)の場合

次の項目を設定します。

タンク種類 給湯用タンクをプルダウンメニューから選択します。「タンク種類追加…」をクリックすると、タンク種類を追加することができます。

  • 標準品(185L)
  • 標準品(300L)
  • 標準品(370L)
  • 標準品(460L)
  • 標準品(550L)
バックアップヒーターの種類 給湯用ヒートポンプのバックアップヒーターの種類を「電気式ヒーター」または「電気式瞬間湯沸かしタイプ」のいずれかを選択します。
ボイラー(例:ガス、灯油、薪など)の場合

次の項目を設定します。

■ボイラータイプ、燃料

給湯用のボイラータイプをプルダウンメニューからいずれかを選択します。
あわせて「燃料」もプルダウンメニューからいずれかを選択します。

ボイラータイプ 燃料
改良型/潜熱回収型ガスボイラー
潜熱回収型ガスボイラー
低温ボイラー(ガス)
  • 天然ガス(都市ガス)
  • LPG(プロパンガス)
  • バイオガス(PER係数:1.10,PE係数:1.10)
  • バイオガス(PER係数:1.75,PE係数:0)
改良型/潜熱回収型灯油ボイラー
潜熱回収型灯油ボイラー
低温ボイラー(灯油)
  • 灯油
  • LPG(プロパンガス)
  • パイオリシスオイル or バイオオイル
  • バイオメタノール
薪(直接/間接的な放熱)
  • ウッドチップ)
  • ポプラウッドチップ
  • 石炭
  • 褐炭
木質ペレット(直接/間接的な放熱)
木質ペレット(間接的な放熱のみ)
  • ペレット

■コージェネレーションによる自家発電

コージェネレーションによる自家発電の有無を設定します。
「あり」の場合は、以下も設定します。

区分 コージェネレーション設備の区分をプルダウンメニューから選択します。

  • PEFC1
  • PEFC2
  • PEFC3
  • PEFC4/PEFC6
  • PEFC5
  • SOFC1
  • SOFC2
節湯型機器 節湯型機器についてプルダウンメニューから選択します。

  • あり
  • なし
  • あり+高断熱浴槽
給湯配管等の情報
配管が通る場所の気温 給湯用の配管が通る場所の気温について、「年平均外気温を参照」にチェックONを付け、年平均外気温を設定します。
チェックOFFで直接入力しても構いません。
室内側配管長さ 給湯用の室内側の配管の長さを入力します。
給湯機からヘッダーまでの長さに給湯栓の数を乗じてください。
室外側配管長さ 給湯用の室外側の配管の長さを入力します。
給湯機からヘッダーまでの長さに給湯栓の数を乗じてください。
配管外径 給湯用の配管外径を入力します。
室内外共通の値です。
蛇口数 給湯用の蛇口数を入力します。
室内外共通の値です。
太陽熱温水

太陽熱を集熱して温水を作る場合、「太陽熱温水を使用する」にチェックONを付け、各項目を設定します。

集熱板の種類 集熱板の種類をプルダウンメニューから選択します。「週熱板の種類追加…」をクリックすると、各集熱板の設定値を確認できます。種類の追加も可能です。

  • 標準のフラット・コレクター
  • 改良型フラット・コレクター
  • 真空管型コレクター
設置方角及び勾配 集熱板の方角と勾配を求める方法を「設置場所を選択」または「方角と傾きを入力」のいずれかを選択します。
「設置場所を選択」を選択した場合は、「設置場所」をプルダウンメニューから選択します。Step3外皮面積で設定した外皮が対象となります。
「方角と傾きを入力」を選択した場合は、集熱板が設置されている「方角(北から何度 ※南=180度が理想)」と「水平面からの傾き」を入力します。「水平面からの傾き」は、「寸勾配入力」にチェックONを付けると勾配で指定することもできます。
温水パネル面積 集熱板の面積を入力します。
パネル上下の縁部距離 集熱板の下端から上端までの鉛直方向の寸法を入力します。
「勾配と長さを参照」にチェックONを付けると「長さ(P)」と、「水平面からの傾き(勾配)」または「勾配(K)」の値を参照します。
隣家、障害物等との高低差 集熱板の最下端と日射を遮る遮蔽物の最高点までの鉛直方向の寸法を入力します。
隣家、障害物等との水平距離 集熱板の最下端と日射を遮る遮蔽物の最高点までの水平方向の寸法を入力します。
日射取得率指定(0~100%) その他日射遮蔽要因がある場合、それを考慮した日射取得の割合を入力します。
タンク種類 温水を貯湯タンクをプルダウンメニューから選択します。「タンク種類追加…」をクリックすると、タンク種類を追加することができます。

  • 標準品(185L)
  • 標準品(300L)
  • 標準品(370L)
  • 標準品(460L)
  • 標準品(550L)

「ヒートポンプのタンクと併用」にチェックONを付けると、熱源を「ヒートポンプ」選択時の「タンク種類」の選択値と併用できます。

厨房設備

厨房設備のコンロについて、「IH」または「ガス」を選択します。

太陽光発電の利用

太陽光発電量について、「月別発電量」または「年間見込み発電量」のどちらを利用する方をラジオボタンONで選択します。

月別発電量 各月の発電量を直接入力するか、プラン情報を取り込むことで自動入力されます。
年間見込み発電量 年間の見込み発電量を直接入力します。